田舎に泊まろう! 北九州7泊8日旅日記①。
★1日目★ 6/3(土) 晴れ
自宅の最寄り駅から羽田空港への直通バスが出てる。AM9:15発のバスに乗りこむ。まだ30分前なのにも関わらず、ケッコー車内は混んでる。土曜だからか?とりあえず2席空いてたので座るとすぐにバスは走り出してしまった。「あれ??」。どうやら出発時刻を見間違えていたらしいのだが、どうもフにおちない。バスはいったん横浜方面へと向かう。
ETCのバーをカションカション上げて、横浜駅の上を走りぬけ、ベイブリッジを通過する。ココまで来ればもうすぐだ。
羽田空港には第1ターミナルと第2ターミナルがあり、JALなので第1。さらに北九州は南ウイング。バスを降りて新鮮な空気を吸いこむ。
空港内は地下1階から上は6階まで様々なテナントが入っている。早く着き過ぎたので(出発時間まで2時間もある:笑)中をぶらついてみる。
実はワタクシは飛行機に乗ったコトがない。ゲンミツに言えば赤ちゃんの時に乗ったらしいのだがもちろん記憶にない。なのでカッテがよくワカラナイが、とりあえず前の人にならって荷物検査などする。金属類やケータイをざるによけて機械に通すが「キンコン♪」。ペットボトルもよけとかないとダメなんだってさ。ガソリンとかはたまた劇薬類・毒性のある液体の持ちこみ防止なんだろうか。
ともかく検査を抜けると、クジラみたいな飛行機が目に入ってくる。やっぱでけぇーな!とにわかに興奮してくる。今まさに着陸せんとす、、というその姿はまるで鷹が降り立つように見える。
ゲートをくぐり飛行機の中。ジャンボじゃないので機内はせまい。新幹線「のぞみ」よりもRがきつい分、よけいに閉塞感がある。
鉄のカタマリのでかい図体のわりには、なんともココロぼそいランディングギアで、車に引っ張られ飛行機は滑走路へ向かう。飛行機はガタガタいいながら定位置に着いた、と思うやいなや急加速!この加速感は他のどんな乗り物よりも次元が違う。例えるならF1はこんな感じだろうか。または『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンだ。不安と興奮がマゼコゼになった気分の中、キャビンアテンダント(ex.スチュワーデス)さんの笑顔が救いになる。なるほど。キャビンアテンダントさんの笑顔はこういう役割もあるのだな。
飛行機が浮き上がり、地上を離れたかと思うと右旋回。傾き方に少々ビビりながらも飛行機はあっというまに白に包まれ、白を突き抜け、白をしたがえる。大雲海。束の間のスピードの世界から投げ出されたような浮遊感。ジェットエンジン音からのみ、この乗り物は速度が出てる、というのを感じるだけだ。この加速から離陸の一連の流れて何かに似てるなー、なんだろなーと考えていたら、ディズニーランドのスターツアーズだった。若干のスリルを感じながらもいい興奮。
そんなコトを考えていたらもう30分経っていた。こういう景色を見ながら聴く音楽は、、というコトでアン・サーリー。伸びやかでゆっくりしたいい気分になる。
うすい雲の切れ間から陸地の輪郭が見える。日本列島の地図を思い浮かべながら、今はどこのあたりだろうとトレースしていく。
日本というのは緑が多い。緑の中を川という血管が走っている。ソコへ人が荒らした地肌が露出する。建造物が密集している。神様というものがいて、その神様がこんなコンクリで造られたビル群や人間たちを見ても、虫以下のウィルスぐらいにしか思わないんじゃないのだろうか。地肌の露出は「ウィルスの侵食」みたいに想える。自然が織りなす色とりどりな世界と、人間の業というモノを交互に思う。
輪郭を見てもイマイチどの辺を飛んでるのか分からなかったが、やっと大阪や淡路島が分かった。と思ったらもう着陸準備。早いね。このあたりからするのかよ。なんだか物足りなし。
1時間30分後、飛行機は北九州空港に到着。空港、申し訳ないけどちっさい、、。あたり見まわしてもなーんもない。コレでもホントにごく最近開港したらしいのだが、なんかローカルな感じ100%だ。まるでアメリカのプロペラ式複葉機から降り立ったかのよう。ソレとも羽田がでかいんだろうか。基準がよくワカラナイ。
小倉駅までの直通バスが出てるのでソレに乗りこむ。所要時間30分。バスかタクシーしか交通手段がない。空港は埋立地に出来てるので、あたりを見まわしても何にもないのだ。
久々に見た小倉駅に感動しつつも、すばやく門司行きの電車に乗りこむ。
門司に着く。海側はずいぶん整地されたみたいだ。サッポロビールの工場は麦酒記念館というモノになったらしい。駅はエスカレーターができた。
駅の外へ出てみる。店々は変わったが全体的なフォルムは変わっていない。やっと田舎に戻ってきた感が湧いてくる。
親が「座りっぱなしだったから歩きたい」というので、田舎の家まで歩くコトにする。少々記憶で不安な部分もあったけど30分ほどで家に着いた。つづく。
♪BGM♪
①Emoldurada ②The Days of Wine and Roses
(ALBUM『Voyage』/Ann Sally)