過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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『ZガンダムⅡ 〜恋人たち〜』を観た。①

元祖重ね着クイ〜ン、フォウ・ムラサメ!今はふつーに、世の女のコらが当たり前のよにタンクトップ着て上に重ね着したファッションてありますけど、20年も前に、すでにフォウがやってたんですねぇー、知ってましたか?あとかんけーないけど『ファイブスター物語』のファティマとかやっぱ20年前は「こんなほせぇ〜ヤツいねぇーだろーよ!」とか思ったんだけど、まソコまで行かないにしろ、かなり現代の女のコたちもファティマに近くなってるのは、リアルタイムでZガンダムやファイブスターを見てきてるおっさんにはビックリモンよの〜。しかし北爪氏も永野護氏も先取りしすぎだ。
というコトで観てきたよ〜。おっさん泣きそーになったね。やっぱフォウがねぇ。この作品てのは全3部の2部目なんだけど、TV版と比べて女性キャラがかなりクローズアップされてる。やっぱ女性が戦場のまっただ中で、自らも戦ってるてのは異常よ。もちろん戦争なんて全て異常だけどね。だから女性が戦場にいるとこうなるんだな、という感じ。
物語の初めは、前作の第1部でアムロ登場!というトコロでトゥービコンティニュード!!てコトだったんだけど、そのアムロとクワトロ大尉(a.k.a.シャア・アズナブル)の接近、意識の距離感とかにまず注目する。
話は初代のガンダムに遡るとする。2人が互いを意識し続ける理由に、ララァという1人の女性がいた。ララァはシャアが連れてきた、互いに共感し合うニュータイプであり、彼女を道を切り開く者として1年戦争のただ中に送りこんだ。シャアとアムロが交戦中、ララァアムロともニュータイプ同士の共感をし、2人は戦うべきではない、分かり合うべきだと、ララァはシャアをかばう格好になりアムロにその命を絶たれてしまう。2人はココで分かり合うべきだったのだ。
その後7年の刻の間、アムロは過去の呪縛から抜け出せず、シャアはクアトロ・バジーナと名のり、とにかく今という状況を打破しようと懸命に活動を続ける。
そして7年が経って出会った2人。未だに過去から抜け出せないアムロの先をシャアは歩く。しかしそんなシャアの薄情さ(あくまで表向きだ。内心は絶対ララァのコトは忘れていない)が気にくわない。この2人の微妙な距離というのは結局埋められず、やがて『逆襲のシャア』にまで続くのだ。
あの『逆襲のシャア』という話は、アムロが遅ればせながらシャアの意識にまで追いついたんじゃないか、と思う。でもシャアはもう人類を信用するのをやめた、見限ったワケなんだね。信じ続けるコトに疲れたと。あまりにバカで。アムロはソレでも信用するんだと希望を持ちつづけるコトが大切とする。ソコの意識の差があーなったという。
ココでやっとZに話は戻るんだけど結局『ガンダム』と『Z』は同じコトを言ってるんだと思う。ただラストがね、若干違ってくるんですけど。まーソレはさておき、フォウですよ!フォウは戦争用に強化された人間で、人の形でありながら「兵器」という「物」という見方を、ずーっとされ続けてるワケ。軍隊だからまわりは当たり前だけど軍人ばかり。そんなフォウは敵であるカミーユ(主人公ね)に接触をこころみるため、たぶん初めは任務のため100%でカミーユと接してた。でもカミーユはフォウが敵だとはその時点ではつゆ知らず、普通の民間人として普通に接していた。自分を初めて「人」として見て接してくれてるカミーユに、フォウはだんだん本当の心を開いていく。映画はこの辺の展開が早すぎなんだけど(笑)。
だがフォウが敵の組織に属してるコトをカミーユは知ってしまう。やがて2人は引き裂かれていく。フォウは自分の過去の記憶を「人質」にされてる。敵を打ち砕けば記憶を戻してくれる、と洗脳されている。戦い合うコトをせず、あくまで分かり合おうと話しつづけるカミーユ。君とは戦いたくない。しかしフォウはサイコガンダムという、あまりに巨大な鳥かごに縛られている。ソレは「過去の記憶」という呪縛だ。
カミーユコクピットハッチを開け、サイコガンダムに乗るフォウに直接話しかける。殺された母親父親のコト、嫌いだった母親父親、嫌いだった自分の名前、自分が今まで生きてきた中での、ほんのたわいもない出来事、、。そんなカミーユの話すコトをだまって聞くフォウ。そしてフォウは「今でも、自分の名前、嫌い?」カミーユ「好きだよ」。なんでこんなコトを話してるのか自分でも分からないカミーユ。失って解ったコトがカミーユにはあったのだろう。自分の良いところも悪いところも全てフォウに知っていて欲しかった。できればあの時、同じ場所で、同じ時間を過ごせていたなら、、。もっと早く出会えてたなら、、。
しかしフォウはひとしきり話を聞いたあと、カミーユ銃口を向ける。「出ていって!ココはあなたが居るべき場所ではない」。こっからもーウルウル。あのね、フォウは覚悟決めたのね。ほんの束の間の出来事だったけど、しっかり生きてる実感を持てた時間がたしかにあった。その想い出だけでわたしは充分。フォウはカミーユに希望の光を見たんだろうな。この人に未来を託そうと。わたしは、カミーユの中で生き続ける、と。
ハッチを閉じたサイコガンダムは、モビルフォートレス形態でアウドムラに突撃ですよ!そしてアウドムラに積んであるブースターで、カミーユガンダムを宇宙へ送り出そうとする。フォウは裏切り行為と見なされ、上官に殺される。空に投げ出されるフォウの身体。やっと彼女は戦争と、そして過去の記憶という呪縛から、解き放たれて自由になったのだ。カミーユはそのコトを知らずに、フォウが切り離したブースターで宇宙へ、、。つづく。