復帰おめでとう!
いつものようにバイト先に行くと、いつもと違う元気な声が聞こえる。ああ復活したか、と思いながらドアを開ける。前に書いた、事故って大怪我をしたパートの主婦の人が復帰してきた。
事故から5ヶ月。おツボネさんのケータイに写る彼女は、右腕を包帯で吊り下げ、右足はギブス、車椅子に座りながら笑顔でピース、というナンとも痛々しい姿であった。ピースてちっとも「平和」じゃないだろ、、と。そーいう人なのだ。
息子さんが合宿で免許を取る取らないというコトで「あの子に運転なんて絶対ムリ!」なんて言ってた矢先に、自分が事故っちゃってさー。原チャもまだ買いたての乗りたてで、大して乗ってないのにトラックに追突されて「飛んじゃったもんねー」とか言う。でまだ「わたしは別にバイク乗ってもいいんだよぉ」とか威勢のいいコトを言うんだけど、そりゃまわりが止めるだろー。10人中11人止める。
やっぱまだ本調子じゃないらしい。骨はくっ付いても、まわりの筋肉が育ってないのだ。だから立ち続けるのがつらい、という。そう、ワタクシたちが普段なんでもなくしている「立つ」とか「歩行」なんてコトはケッコーなんでもなくないコトだったりするのだ。仕事自体ももちろんブランクで、いろんなコトがあやふやになってるし、「ビクビクしながらオーダー取ってるもん!」とか言う。いいじゃない、そんなに味わえない緊張感なんだから、と言ってみる。ただ口は相変わらず元気丸だしなので、店がパッと明るくなる。まだまだホントは働けるカラダじゃないんよアンタは、と思いながら、やっぱ居るだけで違うなぁ、と思う。