過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
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プロレスにおける「褒める文化」の是非。

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今週の週刊プロレス(週プロ)を読んだ。今、新日本はベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア(BOSJ)を開催中で、今年は何年ぶりか海外から外国人選手も多数エントリーしてる。

そのBOSJの記事の中で気になった箇所がある。新日本のエル・デスペラード選手による、フランシスコ・アキラ選手を指しての「こっから伸びる」という発言。他にも今週号ではないけど、高橋ヒロム選手が相手選手を褒める発言をしたりするときもある。たしかに新しい才能を発見すれば言いたくなるのは分かる。でもこういった言動が、結果的に彼らをジュニアの2トップの座に安住させ、ジュニアの景色が変わらないコトに加担してるような気がしてならないと思うのはワタクシだけだろうか。

ワタクシは昭和からプロレスを観てるので、感覚が古臭いカモしれない。でも古いモノは全て捨て去ればいいというコトでもないはずだ。残す残さない捨てる捨てないに新しいも古いも関係ない。

というコトで古い話を持ち出す(平成だけどね)。かつての90年代ジュニア時代の大谷選手とライガー選手というのは互いに潰し潰されという関係だった。ライガー選手は常に「潰してやる!」という変わらぬスタンスで、大谷選手は常にライガーに噛み付いていた。ライガー選手は歯向かってくる大谷選手を愛を持って潰してたが(というか観てる側がライガー選手に対して「ああーこの人、ただ潰してるだけじゃないな。ちゃんと大谷を育てようとしてるな」というコトを勝手に感じている)褒めるようなコトはめったにしなかったと思う。ライガー選手は「怒り」が基本だった。たまに相手を称えたり試合後に手をあげたりというのはあったけど、言葉にして褒めるというコトは無かったように思う。まだ当時は「褒める文化」がプロレスにはなかった。

褒める代わりに愛を持って潰す。ソレに応えるかのように「なにくそ!」と噛み付いていく。このやりとりが大きな熱を生み出し、一時代を築いた。コレが20世紀までのプロレスだった。

令和の今は、露骨に相手を褒める。褒められた相手もソレに対して「自分が舐められてる」とも思わないのか「その余裕をなくしてやる!」とかムキになって歯向かわずに、なんとなく「マンザラでもない」かのよな、煮え切らない態度であり言葉、、といった対応しかできない。たしかに人は褒められれば悪い気はしないのは分かる。しかしプロレスとなると褒められた側としては非常にやりづらい。こんな風に褒められたら、かつての大谷選手だったら「ふざけんな!!」とキレるんじゃないかと思う。今は「潰し合う」てのが全くといっていいほど無い。

ことプロレスにおいては「褒める文化」というのは功罪の「罪」であり、デメリットしかないように思う。「潰してやる!」とか相手を罵るコトで、相手も噛み付いたり歯向かったり「しやすくなる」ワケだ。

世は「風の時代」と言われてるから時代が女性的に優しくなるのは分かるが、ことプロレスにおいてはそういった「嵐」的な「みんな仲良し~」みたいな文化は持ち込まないでいただきたい。闘いが基本なのだから「みんな仲良し~」は黒に白が混ざるようなモノだ。たしかに時代の空気を取り込まなければいけない、柔軟に対応する必要性は多分にあるだろうけど、かといって魅力である闘いの部分が薄まるほど取り込む必要性も無いはずだ。ソコまで時代におもねる必要はないし見たくもない。プロレスには「非日常」を求めたいからだ。

同じく今週号の週プロの記事で、ノアの藤田選手が言ってた「プロレスが舐められちゃいけない」という言葉は「腐っても猪木イズムだな」と思ったが、いまのヒロム選手やデスペラード選手が果たして持ってるだろうか、、?猪木イズムはもはや化石なんだろうか、、?