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RIZIN.33雑感。

battle-news.comコロナで海外から選手も来ないし、そんなに期待してるカードもなかったんだけど、天心選手のRIZINラストマッチだし(彼の試合が地上波で放送されるのは、コレでしばらくなさそうだし、、?天心選手vs武尊選手はPPVだけじゃね?)大晦日恒例だからね、つーわけで観た。全試合は観てないので、TVで放送された試合の中から。

まずはなんといっても天心選手のRIZINラストマッチ。相手がなかなか決まらず「どうなんのかなあ~」なんて思ってたら、なんと五味選手に決まるという。なんか彼は便利屋に成り下がってる感もあるけど、ソレは本人も自覚してやってるんだろうなー。ソレでも五味選手世代、川尻選手とかマッハ選手とかみんな現役退いたから出てやる、てのもあるんだろうと思う。男気だよな。

しかし試合が決まったはいいけど、ルールはキック無しのスタンディングのみで2ラウンド判定決着無しというエキシビジョンに限りなく近い。一見すると五味選手に有利なルールになってる。公称体重差は13.3キロで、当然五味選手のほうが重い。ただ五味選手は天心選手より20も年上?だからスタミナ面の問題がある。グローブは天心選手5オンス五味選手10オンスとのコト。ようはハンディキャップマッチだ。

コレだけ体重差があると天心選手には分が悪い。同クラスなら効かせる倒せるパンチでも耐えられてしまう。ヒットさせてもさせても倒れない。しかし天心選手のほうが断然スピードが速いのでパンチはもらわず、正直ロートルといっても差し支えない五味選手は速さに当然ついていけず、でも倒されもせず決着付かず、、というのがワタクシの予想だった。

しかしフタを開けてみたらケッコー天心選手は被弾してたように見える。あえてパンチを受けたのもあるだろうけど、全2ラウンドというのが五味選手に有利に働いたのカモしれない。スタミナ面で問題があっても2ラウンドならあまり配分を考えず、はじめから全力で行けるからだ。五味選手のパンチは走ってた。いつも大振りではあるけど、今回は動き自体にも速さがあった。調整期間が2週間とあってさすがに身体は絞れてはいなかったけど、前回より動けてたと思う。

一方天心選手は「キック無し」というのが彼の魅力半減につながり、魅力だけでなく彼の強さ自体もあまり感じるコトができなかった。試合を観た後考えたのだけど、たぶん天心選手はキック歴が長いからキックの戦い方が身体に染み付いてるんだと思う。キックも含めて試合の組み立て方やリズムとか、あと彼のサービス精神である魅せる部分、パフォーマンス的な要素があっての彼のスタイルみたいなトコロがあるので、ソレらを封印してボクシングスタイルとなると、まだ彼自身ボクシングの戦い方が身に染み込んでる感じがしない。まだまだ基本的な部分だけで、ボクシングで魅せるレベルまでには至ってないし、力強さも感じない。キックレベルまでには全然至ってない。

だからか天心選手のボクシング転向にはどちらかというと賛否の否の声も多いのだけど、たしかに現時点ではそうカモしれない。たしかに彼のボクシング転向には現時点ではワタクシも心配はある。けど彼が完全にボクシングに打ち込めるようになって、自分のボクシングの戦い方、ボクシングスタイルを確立したら、どう化けるかは分からない。たぶんキックはキック、ボクシングはボクシング、とわりとはっきり自分の中で分けてるのでは?と思うのだけど、そうじゃなくて「キックボクシングのようにボクシングができる」ようになればいいんじゃないか、とワタクシは勝手に思ってる。平凡なボクサーになるのではなく、せっかくの輝かしいキャリアを生かした選手になってほしい。

次は朝倉海選手vs扇久保選手のバンダム級GP決勝について。

今回の海選手の敗戦、ワタクシは技術うんぬんの差というよりは、なんか扇久保選手の意地とか実力以上の何かの差で扇久保選手が勝ったと思ってる。扇久保選手はぜんぜんちがうんだけどなーんか昭和感があるんだよなー笑。昭和を感じさせるような根性の持ち主とでもいうか。に対して、海選手は「令和の格闘マシーン」という感じ。平成ほどクールではないけど、マシーンであるコトに変わりは無く、以前にも書いたけど「強さ」というよりは「問題分析&攻略」という受験勉強スタイル。だから心の底から湧いてくるナチュラルな強さという感覚ではない。だから試合でも自分の想定内にはめっぽう強いが、想定以上のコトをされるととたんに弱くなる、立て直しが遅い、立て直しできないまま負けるというのがある種負けパターンになってるフシがある。動揺が長引いてしまうワケだ。彼が負けた堀口戦は彼の想定外の攻撃(カーフキック)で負けたし、今回の扇久保戦は扇久保選手のパンチに乗っかった彼の意地だとか想いだとかそういう精神の部分が、彼の実力以上のモノを引き出したとでもいうか、海選手のマシーンを狂わせた(=動揺させた)結果だと思ってる。実際海選手はパンチにやられた、というよりは扇久保選手の気迫に気圧されて負けた気がする。扇久保選手は参戦も多いけど、今回やっとブレイクした感じはある。

負けた相手とはちがくても「前回の負けを引っ繰り返してやる!」「なんとしてでもリベンジしてやる!」という気迫。今回はそういう試合が多かったように思う。

あと浜崎選手vs伊澤選手の試合。伊澤選手、コレはRIZIN的には「ダイヤの原石見つけた!」て感じの選手じゃないだろうか。キャリアが浅いからデータも少ないてのもあるだろうし、今までの浜崎選手の相手というのはどこか浜崎選手と似たタイプの選手が多かったように思えるけど、まったくそうではない、ある意味若いからこそ怖れを知らない令和の選手という感じがある。その自信に満ちた元気のあるアグレッシブな勢いに浜崎選手が呑まれてしまった感が試合全体から感じられた。ソコから立て直しできずに一方的に攻め込まれ動きを封じられ、という感じで浜崎選手の良いトコロがまるでなかった。浜崎選手は今後この「時代」という相手と闘わなければならなくなったというコトだろう。

あとシバター選手、アレはやってる選手がいるようで誰もいないという「負ける負ける詐欺」戦法のスタイルだな笑。普通はRIZINに限らずプロレスでも総合でも何でも「自分のほうが強い!」というのを誇示&主張するのが常識。上から目線なのが常なのだけど、逆に「自分弱いんで、、、」ていう下から目線のスタイルてのは、ある意味新鮮で新しい!そして相手が舐めてるトコロを試合ではちゃっかり勝つという。やってみたらケッコー強いじぇねーか!詐欺だー!ていう別名「まんじゅうこわい戦法」笑。アレは「自分がプロじゃない」てのを逆手にとった、彼だけができる専売特許みたいなやつだよなー、と思って少し感心してしまった。

キングカズ次男の三浦選手も技の連携がスムーズで、新人離れした試合運びだったし面白かった。

以上、コレ以上書くと長くなるのでこのへんで。