雑感プロレス。（６・６サイバーフェス＆６・７新日本鷹木選手ＩＷＧＰ世界ヘビー戴冠）
緊急事態宣言の影響からか、今月は延期となった興行が集中している。なので、まだ１週間しか経ってない↑の記事のサイバーフェスなんかも少しばかり鮮度が落ちている。他にも新日本の鷹木選手戴冠のコトにも触れたいので、簡潔に書いていくコトにする。
このコロナ禍の状況では珍しく久しぶりの長丁場（全１５試合の５時間ぐらいだったらしい）のイベント。今月６日、サイバーファイト傘下であるＮＯＡＨ（ノア）、ＤＤＴ、ガンバレ☆プロレス、東京女子プロレス４団体合同イベントがさいたまスーパーアリーナで行われた。ワタクシは週プロとネット記事を読んだだけの思いっきし勝手な推測による考えを述べようと思う。
ノア、ＤＤＴ 東京女子という順番で一応トリプルメインという形を取ってはいるが、そのトリプルメインであるノアとＤＤＴの試合というのは古株ベテラン選手のシングル対決、ノアはＧＨＣ防衛戦でありＤＤＴはＫＯ－Ｄ防衛戦だ。ビッグイベントだからこその豪華な、各団体にとっても切り札級の、いわゆるテッパンで間違いないカードと言えよう。ソコには竹下選手も遠藤選手も清宮選手もいない。ソレはやはりこのコロナ禍で不安定なご時世、ベテランならではのガチガチでしっかりした安心感のある試合が観たい、という客側の欲求が反映されているのカモしれない。
その中で東京女子は、エースであり絶対王者であるプリンセス王者山下選手ｖｓ挑戦者坂下選手というカードだった。東京女子プロレスという団体は、正直ワタクシはあまり注目していない。キャラクター重視でファイトの内容はあまり高いとはいえない、というイメージがある。しかし団体のエースである山下選手には「団体内における絶対的な強さ」がゆえに、唯一注目している。団体の対立構図としても「ストップ・ザ・山下」みたいな構図だろう。誰が山下選手の強さに喰らいつけるか。誰が山下選手の本気を出せるか。
団体としての歴史は１０年。ノアやＤＤＴに比べたら、まだまだ歴史は浅い。その団体を古くから知る２人の試合。だがキャリア１０年に満たない２人の試合。対してノアやＤＤＴは２０年以上の団体の歴史があり、コレまたキャリア３０年近いまたはソレ以上の選手による４人が試合に名を連ねている。彼らはビッグイベントにも慣れている。ビッグマッチでメインを〆るのもお手の物だろう。翻って東京女子の２人は、おそらくビッグイベントもまだ数えるほどしか経験は無いはず。ましてやメイン。どんどん自分の中で重圧が膨らむ、そんな要素がたくさん過ぎるほどあるのは容易に想像できる。
試合後、坂崎選手が山下選手の顔面を思いっきり張ってったのは、もどかしさからだったのだろうなと。後日談として週プロの坂崎選手インタビュー記事で怒りと悔しかったからという旨のコトは書いていたけど、おそらく相手の山下選手に対して、と自分に対して、のふがいなさに対しての怒りや悔しさもあるんじゃないかな、と勝手に想像している。
お互いがビッグイベントに慣れてないふがいなさでありもどかしさからくる張り手。だから山下選手も張り返さなかったと。山下選手が「東京女子単独で両国でやりたい」と発言したのは、やはり「ビッグイベント慣れしてない自分たち」をまざまざと感じたのではないだろうか。
でもこの怒りと悔しさは、本来ＤＤＴの竹下選手遠藤選手やノアの清宮選手も感じるべきだと思う。自分たちが団体にプッシュされてる存在にも関わらず、こういった大一番では結局古株ベテラン選手が〆ている現実。団体は違えど、東京女子の山下選手と坂下選手はとても「正しい」経験をしたと思う。この経験こそが彼女らの今後の原動力となるだろう。
かたや、清宮選手なんかはＤＤＴ秋山選手に立場を同情され涙したにも関わらず、もうあの時の涙は忘れてしまったのだろうか。考えすぎてワケが分からなくなって、勝手に自ら沼にハマってる気がするが、今のノアには今回熱戦を繰り広げた丸藤選手もいれば武藤選手もいる。武藤選手なんか契約上２年しかいない。時間は限られている。だったら彼らから学べるだけ学んで、盗めるだけ盗むべきじゃないだろうか。ムーンサルトやるやらないだけであんな盛り上げるんだから。でかい仕掛けは要らないんだよ。目の前にいくらでも参考になるモノがある。竹下選手からすれば「恵まれてる環境にいてうらやましい」と思うのでは。ＤＤＴも今は秋山選手がいるから、竹下選手も必死になって喰らいついていってる。１人渡米してＡＥＷ行ったりしてる。たとえレールから外れても貪欲になるべき。ふてくされてる場合ではない。
武藤選手は、入団前のノア参戦～王者陥落までを１つの『作品』としたら、コレで小休止、いったん幕が下りるという感じカモしれない。次はムタの出番て感じなのカモ。
しかしコミッショナーの話は定期的に誰かが言い出すけど、まったく形にならずいつも消滅してる、、。見切り発車じゃなくて、何か形とか手応えがあってから発言すればいいんだけど。。結局人間関係とか利害とかそういうのが壁になるんだろうな。メリットとか責任とかさ。ウチにメリットあるか？メンドくさいのは勘弁、みたいな。そもそも新日本が全然内側見てないから。鎖国とまでは言わないけど、閉鎖的。向いてるのはＷＷＥでしょ。だから国内の他団体とか内向きなハナシはどうでもいいと思ってるんじゃないかな。むしろ他団体がなくなれば好都合で、その中で良い選手がいればゲットしたい、てのが本音じゃないの。馳先生にしたって、棚橋選手とか勧誘してたじゃない。「政治家にならないか」とか。だから人数欲しいんだと思うよ。須藤氏とかもいるけどさ、１人じゃなかなかムズかしい世界なんだろうな。
翌日延期となった、７日新日本での鷹木選手ＩＷＧＰ世界ヘビー戴冠は読めなかった。ここはオカダ選手が戴冠なんだろうなと思ってたけど「鷹木に獲らせたかぁー！！」という感じ。まぁオカダ選手もコロナからの病み上がりだから、てのもあるんだろう。できるならしっかり休養して欲しいよ。
しかし鷹木選手は参戦して３年だっけ？アクシデントとはいえ、本人的にはどうか分からないけど順当だよね。飯伏選手なんかＩＷＧＰ獲るのにどんだけかかってるんだよ。「でさえ」だよ、飯伏選手「でさえ」。ジュニア時代もオスプレイ選手との試合とか、ＮＥＶＥＲも激闘続きだったし。
で、鷹木選手に期待するのはＮＥＶＥＲで繰り広げてた熱い試合をＩＷＧＰに持ち込んで欲しいな、と。もうアレでいいじゃん、ＮＥＶＥＲそのまんまで。変に「ＩＷＧＰだから」て意識しなくていいよ。どうせ鷹木選手のいないＮＥＶＥＲは変質せざるをえないから。だから石井選手とか後藤選手とかも引き上げてＩＷＧＰ戦やればいいんだよ。もうアレで十分熱いんだから。なんだったらＮＥＶＥＲも獲って二冠ｏｒ吸収しちゃえばいい笑。ゴツゴツの試合をやって。そうすればその対比としてのオカダ選手のクールさも光るワケでさ。
