【ネタバレあり】『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観た。~『エヴァ』と『惡の華』と『マトリックス』とその他もろもろ~
場所はパリ。戦艦のピアノ線。エッフェル塔を文字通り「ネジ」込む8号機、、。
昨日やーっと『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(『シンエヴァ』)観てきたぁ~~!
観る前までは「観たら思ったコトをブログに書こうかなー」とか思ってたけど、でも実際は「そんなに書くコトないカモしれないな、、、」とか観た直後は思ったり笑。でもいろいろと書くコトが思い浮かんできたのでね、正しいとか間違ってるとかは置いといて、思ったコト考えたコトをつらつらと書き散らすとするかな。順番はめちゃくちゃでね。タイトルにも書いたけどネタバレ箇所があるので、コレから『シンエヴァ』観る予定のある人は、なるべく事前情報は頭に入れないほうがいいと思うから。初めのスカーッとするゲームのような戦闘シーンが終わって、なんだか雰囲気のあるオープニングが『Q』のラストの続きから始まるから。だからとりあえず最低『Q』はおさらいしといたほうがいいとは思うけど、、。
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結局エヴァの主人公てシンジじゃなくてゲンドウだったなーてコト。ゲンドウがユイを取り戻したいがために人類補完計画を遂行するまでに至ったワケで。1人の男が世界を振り回した、世界どころか使徒とか裏宇宙?とかいろんなあらゆるモノを巻き込んで。だからエンドロールで宇多田ヒカル嬢のバージョン違いだけど『Beautiful World』も流れるし。「もーしも願いひとつだけ叶うなら 君のそばで眠らせて~♪」てね。あの歌詞なんかはまさにゲンドウの願いそのものだよな。
シンジの乗る、シンジの母親であるユイ(綾波/碇)の取り込まれた初号機に羽交い絞めされたゲンドウの乗る13号機。AAAヴンダーの脊髄で作られたあのガイウスの槍、シンジの掌の槍というのがワタクシには二重螺旋に見えたんだよ。二重螺旋といえばDNA。シンジは父親ゲンドウと母親ユイの子供だ。ソレをあの掌の槍が示唆してるんじゃないかと。
テレビ版のエヴァだと、初号機に取り込まれたユイて、子供であるシンジを手放したくないというかさ、『魂のルフラン』の歌詞のように「そんなにこの世界が嫌なら私の胎内に戻りなさい」みたいな子離れができてないイメージがあったんだよ。
でもたぶんシンジの成長ていうのを確認したんだろうね。初号機に取り込まれてたからユイは今まで手出しができなかったけど、最後の最後で「お父さんはわたしがいっしょに連れてくから、シンジ、あなたはそっちで頑張りなさい」て、ユイが肩代わりした感じがしたな。ユイも「親の子離れ」ができたてコトなんじゃないかな。まぁ、ある意味ゲンドウもユイの掌の上、だったのカモしれない。
ワタクシは親でもないし当然子供もいないけど、たぶん子供て親にとって「希望」なんだよな。「未来」なワケ。だからそんな希望である息子に父親を殺めるなんてコトはさせたくなかったんだろうね。手を汚すのはわたしで十分、ていう。ゲンドウも本望だと思うよ。どこかでずっとシンジに止めてもらいたいというかさ、自分の息の根を止めてもらいたいというか、あったと思うんだよ。でもまぁユイならいいよね、ていう。
やっぱりさ、死んだ人は甦らせちゃダメだ、てコトなんだと思うよ。コレはまぁ監督の考えなのカモしれないけど、死者はそっとしておくていうね。そのラインは超えちゃいけない、ていう線があるんだろうな。ゲンドウてユイが初号機に取り込まれてからずっっと過去に囚われて、「もう世界がどうなろうと構わない」てトコロまで行ったワケで。だから「もうあなたも十分だから、こっちきなさい」「あとは若いのに任せましょう」ていう、そんな感じだな。
ゲンドウは海の浄化、大地の浄化、魂の浄化て言ってたけど、なんかね、ワタクシはシンジのやってたコトてのは浄化ていうより「供養」というかさ「成仏」だと思ったんだよな。他に言葉が思い浮かばないから「成仏」でいくけど。
今までの主要キャラクターの残留思念というか、想いだとか、残りかすみたいなモノをシンジがソレゾレ成仏しにいって。結局彼らのその残りかすが「呪い」だとか「怨念」だとかになって物質化してインパクトの材料になってたんだと思うんだよ。だからソレらを成仏させたから、もうインパクトを引き起こす材料も消滅したと。
シンジがまず先陣切って自分を成仏させたというかさ。もちろんトウジとかケンスケのおかげでもあるんだけど。一番重く苦しかったワケだシンジが。自分が世界をこんな風にしてしまったていう。『Q』まではミサトとか全員そういう目でシンジを見てたし、扱いだった。でもさ、今回の第3村のシーンでワタクシが思ったのは、1000人だっけ?生き残った人が。その生き残った人ひとりひとり考えも違えば行動も違うワケじゃん。もちろん結界がやぶられて、明日命を失くすカモしれない。そういうギリギリの中で、ソレでも懸命にそれぞれ生きている。いわゆる多様性。たしかに二アサーを引き起こしたのはシンジだし、ソレによって被害こうむった人も大勢。でも生き残った人も居て、その人たちは決して自ら命を絶とうとはしない。命ある限り生きようと決めてるワケだ。ソレゾレが選択してる。そういった人たち全員の想いや気持ちを「全部自分のせいだ」として責任を背負い込む必要はない、てコトなんだよな。だってソレゾレみんなが勝手に選択してるコトもあるワケだから、ソレらもまるっと引き受ける必要はないんだよ。
そのコトがシンジを救ったのかな、と思ったんだよね。「救済」か。エヴァ風に言えば「サルベージ」だな。主要キャラはみんなサルベージされたんだよ。
そういえば、まーだ『惡の華』とか『マトリックス』とか出てこないなー笑、次回書くとしよ。
つづく