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WRESTLE-1無期限活動休止について。

battle-news.comまぁやはりというか、逆によくココまでもったなというのが正直な感想だ。WRESTLE-1(レッスルワン)無期限活動休止。結局DDTの高木社長を相談役に迎えても、あまり意味が無かったというコトなのだろうか。

今回でハッキリしたのが、秋山選手率いる全日本プロレス(以下全日本)との差だ。コレから書くコトは、どうしてもソレゾレの団体のトップである武藤選手と秋山選手のちがいについてになってしまう。

まったくワタクシの個人的な印象に過ぎないのだけど、やはり武藤選手というのは「自由人」であって、団体を率いるとか経営者とかには向いてないように思える。たしかに個の力、個の魅力は抜きん出ている。しかしソレが他の平凡なレスラーにまで浸透するか、波及するかどうか。武藤選手は右脳的なレスラーなんじゃないかと思う。

かたや全日本の秋山選手は左脳的なレスラー。自分の哲学や信念というモノを、武藤選手に比べて持っているんじゃないかと思う。そして「全日本」という団体のコトをよく考えているように思う。そういった思考によるビジョンや理念が、現場の選手たちにも波及、浸透しているような印象がある。そういた左脳的なモノが武藤選手に欠けているのではないだろうか。ソレはなぜか。

秋山選手というのは本人がたびたび発言するように、いわゆる「四天王プロレス」の4人とは一線を引いているトコロがある。たしかに三沢、川田、小橋、田上選手らの下の世代の選手だし、自分にはあの4人のような試合はできないと思っている。すぐ上に「スゴイ4人」がいて、自分を下に置いている。だからこそなんとか4人に食らいついていこうと努力する。秋山選手はエリート育ちのように扱われたが、実際は努力の人だと思う。

一方、武藤選手はスターである。新日本の花形選手だった。そして当時の新日本にとっては珍しく「陽」の雰囲気をまとってるレスラー。自己否定がほぼ無いに等しい(笑)。だから性格的には世界には向いていると思われる。いまだに口癖は「アレはオレが最初だよ」「棚橋は俺のマネ」などなど、、。新日本らしい「俺が俺が」精神といえばいえるのだけど、とにかく個の主張が強い。きわめて「外国」的なのだ。華があるから、かつがれるのだろう。武藤選手のネームバリューであり、選手としての価値があるから、全日本、そして今回のWRESTLE-1のトップとしてかつがれる。しかしあくまで武藤選手の個の魅力なのである。名選手が名監督になるとは限らない。

秋山選手の場合、自分が全日本をひっぱっていくしかない状況にあった。ノアを辞める以前から決まっていたのではないか?とも言えるくらい運命的、宿命的ともいえる。そういった人知の及ばない導きであり加護がある。くわえて「全日本プロレス」という日本のプロレスにとって、非常に歴史のある重みのあるブランド。コレを一手に請け負って支えていかなければならない。存続の危機にあったのだ。自分の生まれ育った団体。自分の師匠であるジャイアント馬場の作った団体。自分がやらなきゃ無くなってしまう。自分の意思だけではやめられない。その責任の大きさが、今のソレゾレの団体の明暗を分けたと思うのである。

ようは武藤選手と秋山選手の本気度のちがい。

ワタクシは、武藤選手は早々と自分の団体に見切りをつけていたように思う。個としての力といいうか、レスラーの嗅覚として。嗅覚的に「この団体はダメだ」と。だからその後船木選手も去り、真田選手、KAI選手、イケメン選手、そして木村花選手と退団が多い。所属の河野選手なんかは多分気づいてたように思う。だからこそ武藤選手をひっぱりだしたかったのだろう。まだまだこの団体はあんたの力が必要だと。しかし武藤選手は応じない。むしろWRESTLE-1をジャマな存在ぐらいに思ってたカモしれない。俺は俺で全然やってけるから、関わるなと。きわめて自由奔放。

かたや秋山全日本は再生工場のようである。もちろん選手本人の努力もあるだろうが、ノアでくすぶっていた宮原選手が全日本で輝き出し団体を牽引する存在になり、新日本やWWEでイマイチだったヨシタツ選手が光り、といった具合に。大型選手、スーパーヘビーのぶつかり合いを団体のカラーの1つとし、若手も育ってメインを張るようになってきた。もうオレがやってる場合じゃない、任せられる。だから秋山選手本人は、選手の欠場など緊急的には出るが、CCを出場辞退するなどトップ前線を一歩退き、など上手い具合にフェードアウトしていこうとしている。

武藤選手と秋山選手の退き方がまるでちがう。

武藤選手は、自分が一歩退いて、選手を育ててというのができない選手なのだ。ソレができないと団体経営はムズかしいのだろうな。今うまくいってるトコロはソレができてると思うのだ。アイスリボン、DDT、、。ソレができないうちは、任せられる選手が育つまではトップは抜けてはダメだ。

ココまで武藤選手の悪口しか書いていないように思えるが、決してそうではない。武藤選手個人としてはやはり光り輝いてる選手だと思う。いまだに世界各国からオファーもあるらしい。でもその個人の力は武藤選手1人だからこそ発揮できる。彼にお荷物があってはダメなのだ。その輝きにより、かつてワタクシも「全日本よりWRESTLE-1のほうがうまくいく」と思っていた。資金もわりと潤沢そうだし、ヘソマガリだから逆張りの意味もあって笑。でもやはり秋山全日本に軍配があがった。