「一発屋」について。
最近思いついたんだけど、いわゆる「一発屋」と呼ばれるお笑いの人というのは、お笑いピラミッドというモノがあるとすれば、その中では実は意外と上位ランクに位置するのではないか、と。
ワタクシたちが普段なにげなく使ってる「一発屋」という言葉は、主に蔑みというか嘲りというか、鼻で一蹴するような侮蔑の言葉として使ってるけども、野球にたとえるなら、実際は1回でも打席に立てて(しかも一軍の)、ヒットなりホームランを打てて、一時といえどスターになっているのである。そして数ヶ月の間で過密スケジュールで数千万稼いでいる(らしい)。我々にそんなコトができるだろうか。
そして彼ら「一発屋」に対して「0発屋」、一発も打ててない、さらに打席にすら立てない、そんなお笑いの人たちのほうが、実は多数なのである。実際は「一発屋」の下に厚い層がある。たくさんの人がいる。ソコを案外我々は見逃してしまいがちなのである。
しかも一発でも当たれば、名前が知れ渡り、もちろんそのコトで良いコトばかりではないとは思うが、地方で営業でホソボソと食べてくコトもできるだろうし(そっちのほうが稼げるというお笑いの人もいる)、引退してもどこかの会社の営業で雇ってもらいやすそうだし、仕事自体もトントン拍子にコトがうまく運びそうである。成績がよければ昇進もぐんぐんしそうである。バイトしてた人はすぐに店長を任せられそうである。いっとき売れた名前で喰ってける。そのほうが長い間テレビとかに出続けるより、意外と堅実に着々と稼げるのではないだろうか。
などと考えると「一発屋」というのもバカにはできないのである。