過去があるから今がある。石(意思)が積み重なってココにいる。
ムダなコトは1つもない。未来とは「今」の連続である。

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 ◇最新本◇  今年(といっても2021年だけど、、)読んだ本。後編 

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 Everyday39(エブリデイ・サンキュー)⇒katakoto cafe、やぎ本。につづくかたこと第3の架空のブランド。かたこと流に「毎日が楽しくなる」新たなアイデアを加えたグッズ関係のブランドです。
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映画『惡の華』2019年秋公開!!

11月の一ヶ月で撮影された実写映画版『惡の華』のキャストが決定。
http://akunohana-movie.jp/
まぁワタクシは昨今の芸能事情には疎いので見事に全員知りませんが(笑)、仲村さん役の玉城嬢と春日役の伊藤氏は21才、佐伯さん役の秋田嬢は15才 常盤さん役の飯豊嬢は20才とのコト。まずはキャストの年齢がどうなのかワタクシの注目ドコロだった。当初は『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』のように、できれば漫画のキャラたちと同年代がいいなと思ってたのだけど、キャストが発表されてから年齢を調べたりホームページを覗いたりしてるうちに考えが変わってきた。
そのあと監督のツイートを見たら、

『「惡の華」キャスティングに関しては中学生時代を実年齢の役者さんでやるべきか悩みましたが、思春期から大人になるまでの姿を表現できる実力派の役者さんに演じて貰う方向にしました。それと鈴木則文監督が実写「ドカベン」で30後半の川谷拓三さんに中学の殿馬を演じさせていた事も励みになった。』

と書かれており、ワタクシの変わった考えと一致した。
たしかに夏祭り後の高校生になった春日を描くとするなら、ソレよりも上の年齢のほうが好ましいなと。コレはすでに思春期時代が「過去」になった、でもまだソコまで「大人」にはずぶずぶになりきれていない年齢、というのがいいだろうと。あの頃の気持ちの残響がカラダに残りつつ、まだソコまで客観的にも大人にもなりきれていない、まだ思い出に対してドライすぎずウェッティーなところもあり、かさぶたをはがしたらマズいような年齢(笑)のほうがいいなと、そう考え直したのだった。

同年代だと、今まさに現在進行形の迷いや悩み、ぎこちなさが演技に反映され、ともすれば役者自身の自分の人生も演技に滲み出てくるシンクロ効果のようなモノも期待できるのでは、みたいに考えていたけど、同年代ではおそらく自分より年上の自分を演じられないのではないだろうか?と。たとえば14〜5才の自分が18才の自分がどういう心情でいるかを想像できるか?たぶんできないだろう。『志乃ちゃん』は話の中で、見た目の成長がわかるほどの時間は流れていない。だから同年代の役者でよかった。そう思ったら、逆に言えば21くらいの年齢のほうが、タイミング的にピンポイントで演じられる年頃ではないだろうか。というコトは春日と常盤さんの2人の時間というのもしっかり描いてくれる、というコトなのだろう。佐伯さんはまぁ成長したあとはあまり出てこないから15才でもなんとか演じられるだろうという判断かな。
ワタクシはこの作品に関しては、悪いけどできるだけ期待値のハードルは下げたくない(笑)。『志乃ちゃん』は一巻読みきりだったからこそ、漫画では描かれていなかった菊池の掘り下げも可能だったと思うけど、全11巻ある『惡の華』を約2時間に収めなければならないというのは、ジェットコースターならまだいいが、ヘタしたら「漫画のダイジェスト」レベルにまでならざるをえない。その一歩手前ぐらいの感じだろうか。よっぽど切り捨てるトコロはばっさり切り捨ててという割り切りをして、なおかつ漫画の感動度にヒケをとらないようにクオリティーを保たなければいけないという非常に困難なレベルが要求されると想像する。しかもあの『惡の華』なのだ。押見先生のおそらく代表作であり、一番の人気作品であり、ディープなファンがいる作品だ。そんな作品を、絶対賛否両論ありそうな実写映画化にあえて挑戦するというのはチャレンジャーやなと思う。まずは拍手だ。
仲村さんの「クソムシ」も聞きたいけど、成長したあとの穏やかな仲村さんの顔が見てみたい。