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Q計画。〜ターミネーターAI〜 (QG05)

『もしシンギュラリティが起きたら、どんな未来が待っているのか、宇宙物理学者の松田卓也氏は『2045年問題』の中で、4つのシナリオを取り上げている。ひとつ目は、人間がAIに支配される暗い未来、ふたつ目は、カーツワイルが主張する、人間が意識をコンピューターにアップロードして肉体なしで行き続ける「明るい未来」。三つ目は、ひとつ目とふたつ目の中間ともいえる、コンピューターが人間の知能を増強してる未来。そして最後に、シンギュラリティを起こすほど十分に賢いAIを人間は作り出せないという、何も起こらない可能性も示している。』(人類なら知っておきたい「人工知能」の今と未来の話/PHP研究所)

同じ本からの引用。ふたつ目は果たして「明るい未来」なのかしら?という疑問はあるが(笑)。ちなみに一応断っておくが、ワタクシ個人がシンギュラリティが本当に起きるかどうか信じる信じないという考えは関係ない話であって(時流としては「シンギュラリティは起きない」というのがやや優勢か。門外漢のワタクシが本などで見た範囲だけども。まぁでも今の時点で誰も未来なんか分からないので、どれも可能性としてはありえるのだろう)「ただこの話に使えるな」という観点でのみ採用してるだけだ。

たぶん『QG』でいうトコロの「Q計画」は三つ目に該当すると思う。ただ引用文の「増強」の仕方にもいろいろありえそうだけれども。ワタクシがアイデアを思いついた後に、この本を読んで、この文に行き着いたので「あ、このアイデアはホントに使えるカモ」と思った次第。

前置きはこのくらいにする。この『QG』の世界では、サイコミュ技術や強化人間より、AIが発達した設定にしている(「サイコミュや強化人間」のもう一方で「AI研究も盛んに行われてる」という感じか)。先にも書いたけど、人間を人為的にムリヤリ(ともいえる)ニュータイプにしようとするより、AIをニュータイプにした方が早いと思ったからだ。

ただ「AIの導きによって人類がニュータイプに覚醒する」だけではMSに乗る意味はおろか戦いにすらならないので、こういうのを考えてみた。ソレがAIのターミネーター化、「ターミネーターAI」だ。

ターミネーターAIとは、AIがシンギュラリティを越えて、なおそのまま知能が成長・正常進化すれば何の問題も無いが、ウィルスやバグ等の要因によって、AIの思考が支配的・攻撃的・好戦的な選択を採りやすくなる・思考に陥りやすくなる不安定な−というか実は短絡的になりシンプルな思考パターン・思考のループ・思考パターンとも言えるので「悪く安定した状態」とも言えなくもない−状態になったAIのコトで(=AIのターミネーター化)「とにかく敵を討つ」というのがプライオリティの最上位に来るので、そのAIの搭載されているMSに乗っているパイロットの生死に頓着しないという欠陥がある。

たとえばG(遠心力。慣性)などもMS自体の耐久性がOKならば、その範囲最大限の動き(MSの中に乗っている「人」の耐久性は無視される。当然中のパイロットは気を失ったり、振り回されて頭打ったり、ヘタしたら死んだりするコトもお構いなし。稼働時間中は「敵を討つコト」が最優先される。よっておそらく人が乗ってたら不可能なとんでもない動きもできる)をするので、動きが読めないという点では相手側のMSパイロットは脅威に感じるコトだろう。
そして「とにかく敵を討つ」のが最優先されるので、たとえば敵に打つビームの射線上に味方機がいたとしても、味方機の向こうにいる敵を確実にしとめられる確率が高ければ躊躇無く打つ。あいだに私情や感情が挟むスキが無く、このへんの無慈悲さはある意味AIの長所ではある。
だがこういったAI(の搭載されたMS)を仲間として、作戦などで戦略的にコトを運ぼう・攻めようというのは、ほぼ不可能と言える。個々のAI(の搭載されたMS)が勝手に敵機を討ちにいくだけで、作戦も戦略もあったもんではない。結局、危ないし「つかえない」と判断される。ただしターミネーターの度合いにも程度差があるので、いわゆる「じゃじゃ馬」のようになんとか扱える、コントロールできる範疇のターミネーターAIもある。扱えるかどうかはパイロットの技量による。だがソレも「度合い」が進む(=成長する)ともちろん扱えないレベルになるし、暴走する(制御不能状態に陥る)怖れもある。いずれにしろターミネーターAIを扱うのはソレだけハイリスクなのだ。
なので、一応条約としては表面的にではあるけど「ターミネーター化したAIは軍事目的の利用は禁ずる」として、タブー視されてる。が『QG』後半では、敵側にこのターミネーターAIを搭載したMSが使用されるコトとなる。

この項は次の項目に関連するので、もう少しつづく。