3日目。その1
この日は父親の本家のジグソーパズル好きのおいちゃんも去年亡くなり初盆なので、本家へいくコトに。そのあと彦山の桂子おばちゃん家で一泊する予定。10年前と同じルートである。前回は事前の調べも情報もなかったので、汽車の時刻が全く分からなく、帰りは彦山のおいちゃんに途中の駅まで車で送ってもらった。そんなコトもあったので今回は学習して、事前にネットで時刻を調べ、図書館で地図をコピーしておいた。準備万端である。電車ならぬ汽車の本数が少ないので、汽車の時刻に合わせて家を出た。朝8時半。ちょうどいいタイミングで門司行きのバスが来た。ちなみにバスはパスモ利用可能だ。
鹿児島本線で小倉まで一駅。そして日田彦山線に乗り換える。2両編成。そーとー年季が入ってる車両だ。こっからまず田川後藤寺駅まで1時間ちょっとのローカル線の旅。「ちょいなか」から「どいなか」へ向かう。小倉を出ると、じょじょに風景が田舎に変わる。
田川後藤寺駅で待ち合わせ。ついに1両だぜぇ。黄色い車両が可愛かったのでパチリ。
ちなみに先ほどから汽車汽車と言ってるが、電車と汽車ではちがう。ココでクイズです。よく見ると分かるカモしれないけど、電車にはあって汽車には無いモノがある。なんでしょ〜か?
正解はパンタグラフ。電車は電線(架線)から電気が供給されて走るけど、汽車は電気ではなくディーゼル(ディーゼル機関)だ。なので架線が必要ない。架線の設置が困難だったり、もともとはSL(蒸気機関)などが走ってたとこを流用する場合、ディーゼルなら新たに架線工事の必要が無いのでそのまま転用流用しやすいという利点がある。ただディーゼルは車内が「GGGG、、、」だの「zzzz、、、」だの濁音系がそーぞーしい。あとそーとー年季が入った車両なのでかケッコー揺れる。ま、そんなのも「ローカル旅の醍醐味」としておこうか。
乗り換えた。10分ぐらい待ったかな。今度は1両しかないしおまけに席が向かい合わせなので、なんだかバスに乗ってるような不思議な感じにとらわれる。運転士のほかに車掌さんも乗ってて、運転席は完全には小部屋に区切られてない。セミオープンみたいな。このへんは世田谷線のような感じ。中には無人駅もあるので車掌さんが切符回収したりするのだろう。
まずは本家のある豊前川崎駅で下車。「ザ・田舎駅」である。[駅員室|改札|待合]という構内のレイアウト。たぶん近所の農家さんが作ってる自分とこの野菜やらの直売所も兼ねている。中学生らしき男の子が「こんにちは〜」と気軽に駅員に挨拶してる。駅員もなじみの人の顔を覚えてるのだろう。いい関係だと思う。
本家に顔出しに行ったあとまた乗るので、時刻を撮っておいた。このアリサマである。
ココまでなんとなく牧歌的での〜んびりのどかな旅だったのが、このあと一転恐怖のズンドコに叩き落されるのだった、、、
つづく