黄色いてるてるぼうずくん。
ドアの手すりにもたれかかりながら電車に乗ってると、前にいる黄色い雨がっぱを来た少年が外を見て「ぴゅーん!ぴゅーん!」と目をキラキラさせて言ってる。何をぴゅんぴゅん言ってるんだろ、、?と思いながら彼の視線に合わせて外を見たら「ああー、景色が流れるのに効果音をつけてるのだな」と気付いた途端「もうダメ!可愛い!」と思ってしまう。したら視線に気付いたのか、こちらに喜々とした満面の笑みを浮かべる。「もうダメ!可愛い!いっしょにぴゅーんしよう!」とかなり魅かれるトコロを笑うだけでガマンしてしまう。大人てつまらないわねー、てるてるぼうずくん。
しばらくしたら「ハイ!ハイ!」と、何かに返事をしてるようなのでまた「何?」と思ってると「次は終点○○〜」「ハイ!」「降り口は左側です」「ハイ!」。そう、いちいち車内放送に受け答えをしてるのである。かぁわいい〜〜!し新しいな!と思った。我々大人はこういうモノは、もういわゆる「空気」のように普段聞いてるし接してる。機械的に事務的に。だから彼の「ハイ!」という受け答えに「あー、相手は人間だもんなー」というコトに気付かされるのだ。ソコが新しい。
駅に着きホームに降り立ったら、今度は目の前にいた外国人のおっちゃんと手を振り合ってる(たぶん知らないモノ同士)。おそれいりました。あんたはどんだけボーダレスなんだ。もうその6才7才にしてすでに人として完ぺきだろう。ワタクシの無いモノばっかり持ってる。