コーヒー豆を魚屋さんのように。
マンデリンのナチュラルを飲んだ。ワタクシはマンデリンはあまり好きくないのだけど、珍しいと言うので頼んでみた。ワタクシはグアテマラとかが好きで、マンデリンにはワタクシが好きな甘味とコク(ボディ)が乏しいんだよな。
まず飲む前にこのお店のコーヒー特有のアルコールの匂い(ホントは特有ではないはずなんだけど、このお店でより強く感じる。ワタクシは酒を飲まないので分からないけど、たぶんコレを「ワイン」と評するのだろう)がぷわんと香り、飲むと舌がピリピリするようなマンデリンの刺激的な(コレをスパイシーと評する)苦味と酸味を感じる。時間が経つにつれ酸味がやや強くなる。まぁコレぞマンデリンという思ってた味。コレにナチュラルらしい、果肉を感じさせるようなほんのりとした甘味と、ウォッシュトのような「キレ」ではなく「丸み」という印象がプラスされる。
もうマンデリンは解った感じになる(笑)。
このお店は豆売りが併設されてるのだけど(というより豆売りがメインで、イートインは「試飲スペース」といった位置付けなんだろうけど)、お店に入ってきたお客さんと豆売りのやりとりを見ていたら、なんか外国の市場とか八百屋とか魚屋の光景が頭をよぎった。おそらくソレは正しいイメージだと思う。
コーヒー豆だって鮮度が大事なのだ。というコトは生鮮食品の野菜や魚を売るのと同じような感覚で売るべきなのだな、と思う。ホントはコーヒー豆を売る側も買う側もそういうイメージを持ってやりとりするといいんだろうな。ただどうもコーヒー豆を売るというのはウンチクというか高尚な感じが先立ち、野菜を買ったり魚を買ったりというような庶民的な感覚ではない。まだまだ日常的な買い物、ではないのだ。
魚屋だって「今日は○○がいいよ!煮つけにするとうまいよ!」とか威勢のいい感じでワンポイントアドバイスをくれる。もしワタクシがコーヒー豆店をやるとするなら、ああいう庶民的な感じで豆を売りたいな。「ハイ3百万円のお釣り〜」とか言ってね(いやソコまでは)。