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心の底からありがとう!!その3(2022年1月15日@吉祥寺CLUB SEATA 『アンダーフラワーフェス』)

https://ovcts.info/post/672916416247316481/under-flower

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この日のライブの最終リハの模様が、オバコのHPに綴られているのだけど(もう最終だから、写真撮ったりする余裕が多少はあったのかなー)ショーゴさんの後ろのホワイトボードに書かれている、演奏するセットリストの曲名も一瞬でだいたい分かってしまったので笑、当然この日のライブで演奏する内容は分かっていた。

暗転中、ひととおり準備が済んでから一旦4人がハケてる最中に、スピーカーから「~overcoat's♪」という歌が聴こえた。こういうのはよく分からないけど、たいてい演者が音源を持ち込んでるかお願いして流してもらってるんだろう。幕間にDJが曲を流してるのだけど「ははーん、コレがバンド名の由来の曲なのか、、?」と。

、、とか思ってるうちに、ステージ上が明るくなって、再び4人が舞台に現れた。さぁスタートだ。

1曲目はオバコと言ったらコレSunshine Blues。アルバム『AWESOME』に収録されてるバージョンは「疾走感」の強いモノだったしもちろんアレもいいけど、最新バージョン(2006年バージョンだけど)はテンポもゆっくりめになって、横ノリできる曲調に仕上がって、少し大人びた感がある。2006年当時は「もし今後オバコがつづくとしたら、既存の曲たちはこういう落ち着いたゆっくりテンポバージョンにアレンジされてくのかな」と思ったモノだ。でも「解散」なのだから「今後」というのは当時はありえなかったけど、2019年から「ありえる未来」になったワケだ。

この曲で珍しくコウゾウさんにドラムミスがあった。ちょっと先走ってしまったようで、曲が終わってからショーゴさんが「珍しくアガってる?」みたいなフォローをしてた。コウゾウさんがミスるてワタクシも記憶が無いなー。HPを見る限り、4人とも限られた時間の中で相当気合い入れて練習を重ねてきたみたいだし、MCでショーゴさんも「再結成するからには本気でやる!」とバンドのキャラにはあまり似合わない笑「本気」という言葉を強調してたけど、ソレでもソコはやっぱり本番なんだろうなあ、練習とはちがうんだろうなあ、と。練習とちがうコトが本番では起こるモノなんだろうな。結局その後の曲に尾を引いてしまい、ミスが連鎖してしまう。

次のLucyは、コレもワタクシは音楽用語がよく分からないで書いてるけど、いわゆる4つ打ち?てやつで、オーソドックスなROCK調、シンプルでコンパクトな佳曲。ショーゴさんといっしょに飛んだ!

3曲目はHorobasha。この曲はオバコ独特な、オバコを代表する1曲だと思う。他のバンドではこんな曲聴かない。曲を聴いてると、西部劇のような時代、当然舗装されてないガタガタ道をおんぼろな幌馬車に乗り込んだオバコの4人が「旅芸人」のように楽器を持って旅する光景をイメージする。コミカルでユニークな曲でノリが良い。

いつも思うんだけど、こういったフェスやイベントなど、他のバンドが何組かいてその中にオバコ、となると言葉は何だけどオバコは「浮いた存在」になりがち。この日のライブも轟音系がほとんどで、その中でオバコというバンドの存在は特殊であり異色。でも逆に言えば印象に残りやすく埋もれない。そしてステージングにダイソン以上の吸引力があるから笑「あのバンドよかったね~」と最終的においしいトコロを持っていきやすい。

ドラさんから「最前にきて」という指令が事前にあったのだけど、こんなムサ苦しいおっさんが最前にいるのは忍びないし、後ろのお客さんのジャマになるし、何より最前は背がミニサイズなお嬢さん方が占めてて、視界の妨げのならないからワタクシもそのほうがいいと思ったので、せっかくのお申し出なんだけど最前は遠慮しました。ていっても2列目に陣取ったんだけどさ笑。

でも女性陣元気だよねぇ~。なーんかココぞ!とばかりだよ。最善の女性陣がたみんなはしゃいで踊りまくって。ワタクシの左隣りに居た女性も弾けまくって動きまくってる。かえってこのコロナの状況が有利に働いたというか。ソーシャルで人数制限してるから思いっきり踊れるスペースが1人ひとり取れるんだよな。会場や演者にとっては好ましくはないんだろうけどさ。視界の左端に彼女を捕らえながら、なんだか「こっちも負けねぇぞ!」ていう気になったり「いやこっちは自分のペースでノレばいいや、、」とか思いながら。ソレよりマスクしてるから息苦しいのなんの!!全力ではっちゃけたくても8割しか出ん。もちろん久しぶりのライブとか歳とかもあるだろうけどさ。ホントもう早くマスク取っ払っちゃいたいね~。女の人がこうやってはしゃいで踊りまくってる姿て見るの良いモンだな。なんか見ててそんな気になっちゃったよ。

配信は配信で音がクリアに聴こえるし、観客が目に入らないから視界のジャマにならないし、なんだったら大音響だって設備と場所にお金かければ再現は可能。でも1人で観てたらドコまで行っても1人で、盛り上がるにも限界はある。でも会場に足を運んで生で観れば、たしかに音がクリアには聴こえないけど、ライブてそういうモノじゃないと思うし、この限られた空間の中でたくさんの人が「今ステージで演奏されてる曲」に注目したりしなかったり、なんとなーくのゆる~いつながりで意識を共有する、ソレが「会場でライブを観る」ていう醍醐味なんだよなあ、とあらためた思った。

その4へつづく

心の底からありがとう!!その2(2022年1月15日@吉祥寺CLUB SEATA 『アンダーフラワーフェス』)

陽が少し長くなってきたとはいえ、まだ17時すぎると薄暗いというこの時季。とりあえず「ライブ中に腹減り」という状況を防ぐために早めに燃料補給をしておいて、予定の17時を10分ぐらい過ぎた頃に会場のSEATAに向かった。

ココは初めての会場だ。地下1階にあるのだけど、階段を下りると会場だけでなくTSUTAYAや呑み屋などのテナントも入っているという珍しさ。別に珍しくないのかな、、?知らんけど。受付が映画館のソレみたいになってて、アクリルの向こうの小部屋にスタッフの人が数人いて、という感じ。ソコで予約したバンド名と自分の名前を告げ、お金を払って、ドリンクチケットをもらい、右の窓口でコロナ対応の自分の氏名を記入する。コレは都道府県とか場所によってはちがうシステムなのカモしれない。歩を進めると、ドリンクカウンターとちょっとした待合室のような長細いスペースがあって、席やテーブルがあったり座れるようになってるので、ココで一息入れたり休憩するコトができる。コレはとてもナイス!だと思う。普通というか会場の大きさによるのだろうけど、ココより小さい会場だとドリンクコーナーはあれど休憩するスペースはとくに設けてなかったりするので、とくに今回みたいな長丁場のイベントには非常にありがたい。

この細長いスペースを通り抜けると会場内へ入れる扉がある。ワタクシが行ったときは開いてたので、どうも自由に出入りできるみたいだなと、少し安心した。で、中に入ったらちょうどオバコの前のバンドのMica Flekes(マイカ フレイクス)が準備してた最中だった。後で知るのだけど、このバンドはこのイベントの主催者クロゴメッシュさんもメンバーの1人だ。ちなみにクロゴメッシュさんはこの後大トリに出てくるShortcut Miffy!のメンバーでもある。

コロナ対応のため、バンドが変わるたびにマイクを変えたり拭いたりなどの作業と楽器の入れ替えなどの作業が手早く行われる。しかも今回は9組も出演するので、タイムテーブル的にタイトであまり余裕が無いが、作業も手馴れたモノだ。

ほぼタイムテーブルどおりにMica Flekes演奏開始。轟音。ギターの弦の軋む音。スピーカーから放たれる巨大な音が食道に響き渡る。管という管の中を音が飛び交い震わせる。血という血、細胞という細胞がぶくぶくと泡立つ。音の洪水に身を任せ委ねると、不快と快のバランスが、次第に快の方向に傾いてくる。知らない曲でも久しぶりの感覚に身体が動く。そう、コレがライブだったな、と思い出す。

非日常、という言葉を思い出した。コロナがはじまってから「不要不急でない」という言葉もまるでウィルスと同じように拡散し広められた。しかし人は必要最低限、不要不急なモノだけではいずれ息が詰まってしまう。日常だけでは息がしにくい。余裕が無い。ワタクシたちは生活全体にも「マスク」をさせられてしまった。でもたまにはこういった非日常な空間に身を置くコトによって、己を開放する=ソレがそもそも祝祭=フェスティバル(フェス)なのだ。祭りとはハレの日の自分の開放だ。まさにこのイベント『アンダーフラワーフェス』とはよく言った名付けたモノだ。ライブは普段の日常とはちがう意識になるための(変性意識)祭りなのだった。曲に音に身を委ね、踊って歌って自分を開放する、人の原初的な営み。聴きながらそのコトをあらためて思い出した。

Mica Flekesの演奏が終わって、すっかりアイドリングも済んで、さぁさぁお次はオバコの番!と早くも気がはやる。と思うと同時になんだかドキドキしてきた~!久しぶりのドキドキにそわそわも加わって落ち着かなーい。「はやく!はやく!」と焦れてくる。なんたってワタクシにとって15年ぶりの生オバコなのだから。

例の作業と同時に楽器の搬入。照明の落ちてるステージ上で、お!シャバオさん!コウゾウさん!ショーゴさん!が出てきて楽器のセッティングをする。この光景も久しぶり~。だからパチリと写真を撮る。演奏だけじゃなくこういう写真も撮っておくと、後々ブログを読み返すときに臨場感というかその時のコトを思い出したりするので、経験上1枚でも撮っておいたほうが良い。おおー!ドラさんも出てきた!まだ準備してる最中だけども、4人揃ったトコロでもう1枚パチリ。

しばらくしてステージにスポットライトが焚かれた。2006年10月神戸での解散ライブ、そしてその後のovercoat’s再結成から2年3ヶ月、いよいよ待ち焦がれた東京での生オバコライブが今、始まる!!

その3へつづく

 

心の底からありがとう!!その1(2022年1月15日@吉祥寺CLUB SEATA 『アンダーフラワーフェス』)

昨夜は吉祥寺SEATA(シータ)で、ワタクシ一推し!神戸のバンドovercoat's(オーバーコーツ。略称オバコ)が再結成後16年ぶりに東京にやってきてのライブだった。コロナが落ち着いたり感染拡大を繰り返す中、コロナに振り回され当初の予定から1年もの間延びに延びたイベント『アンダーフラワーフェス』が2022年1月15日、やーっと開催された。2019年年末、オバコのベース担当ショーゴさんから再結成の報を受けて以来から数えても2年少々。待ち焦がれた東京でのライブが、ついに行われたのだった。

なお、写真は撮っているのだけど相変わらずPCの画像読み込みができない状態なので、復活したら画像UPする予定。忘れるカモしれないけど。。

ワタクシにとってもライブ自体、もう10年?、、いや2011年12月にいずみさんのライブに渋谷7th Floor行って以来だから、アレから11年経つんだなあ~。なぜそんな経つのかというと、その後あんまし音楽に興味というか、まー聴いてなかったんだよね。で、最近またポツポツ聴くようになったんだけど、そのきっかけていうのが『ザ・カセットテープ・ミュージック』ていう番組を観たのがきっかけで。

www.twellv.co.jp

この番組は、番組HPの見出しにも書いてあるように、主に「80年代の名曲についていろいろ語る」という内容で、まーいわゆる懐メロ番組ではあるのだけど、当時の曲について独自の切り口で分析したり法則を編み出したり曲のルーツを探ったりと、その手法がワタクシにとって大変面白く、自分でも「この曲のこの部分、昔聴いたあの曲に似てるよなー」とか「なーんか昔聴いたコトあるよな」というコトをバクゼンと思いながら、でも確認する術も無くモヤモヤしてたりしてたコトを「この曲はコレがルーツ」「この曲はコレ、パクってるだろ!」笑と、自分と同じ見方や考えを持ってる人がいたんだな、同じように聴いてる人がいたのかーていう、その答え合わせ的な分析であり語りを面白がって、観るようになった。そして番組で流れた曲の中でも知らなかった昔の曲で「コレいいな」と思ったのはPCで検索して聴いてみたりするようになった。そんなこんなでぽつぽつ聴いてるうちに、自分の中で再びじんわりと音楽熱を帯びてきたのだった。

我らがovercoat’sもワタクシにとってはコレといっしょで、「この曲のこの部分、昔聴いたあの曲に似てるよなー」や「なーんか昔聴いたコトあるよな」という曲調だったりフレーズだったり、といってもジャンルのコトや音楽用語をほぼほぼ知らないので『ザ・カセット~』のお2人のように上手くは語れないのだけど、そういった部分がなんだかワタクシにとっては「コレいいな~♪」と理屈抜きで思ったりする要素。「昔どっかで聴いたコトのある」が曲のソコココに散りばめられてあったり、曲調に「昔聴いた」を感じさせたりする曲が多い、というのがワタクシがオバコの好きな理由の1つである。

 

この日の主催者クロゴメッシュさんによるイベント名が『アンダーフラワーフェス』というコトで、かつて『アンダーフラワー』レーベルに所属してたミュージシャンの同窓会的ライブ。全9BAND出演、14時会場14時半開演20時36分演奏終了予定という長丁場(6時間以上、、)なので「コレ、はじめからいたら目当てのオバコまでにHP0になってしまうな、、」と思い笑、オバコが18時からというタイムテーブルなので、一応事前にオバコのDoraさんとショーゴさんにDMでお知らせして「17時ぐらいから途中参加」というコトにしておいた。

時間ギリギリだと「一発目からオバコ」というのも自分が温まってない状態でいきなり!というのもどーかと思うので、申し訳ないけどもオバコの前のバンドを「前座」代わりに肩慣らし、アイドリングを済ませようという魂胆、の17時設定だった。自分の中に眠ってるライブのノリを呼び起こす、会場の空気感、場の雰囲気に慣らす意味で。10年前だったらはじめからいたけどね、さすがにこの歳ではムリだわ、、。11年ぶりのライブでもあるし、ムリはしないと。ただ11年ぶりのライブだからいろいろ忘れてるし、ましてやこのコロナ渦でのライブというのも未経験。なので会場の状況、入場のタイミング(いつでも自由に入れるのか?)などなど細かい情報はまったく分からずのぶっつけだ。

その2につづく